みずほ女性クリニック

子宮頸がん予防ワクチン

子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がんの70%を予防できる可能性が示唆されている一方、副作用も含めていくつかの問題点も指摘されています。したがってその接種には、ワクチンの詳細だけでなく、子宮頸がんという病気を十分に理解していただくことが大切です。当クリニックでは、婦人科腫瘍に精通した医師が十分説明させていただき、施行させていただきます。子宮頸がんワクチンは予約制にて実施しています。詳細はについてはお電話にておたずねください。

子宮頸がん予防ワクチン:

発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)

子宮頸がんは、子宮頸部(子宮の入口)にできるがんで、20~30歳代で急増し、日本では年間約15,000人の女性が発症していると報告されています。子宮頸がんは、初期の段階では自覚症状がほとんどないため、しばしば発見が遅れてしまいます。症状としては不正出血や性交時の出血などがみられます。子宮頸がんは、発がん性HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が原因で引き起こされる病気です。発がん性HPVは性行為により感染しますが、特別な人だけが感染するのではなく、多くの女性が感染するごくありふれたウイルスです。

発がん性HPVには15種類ほどのタイプがあり、その中でもHPV16型、18型は子宮頸がんから多くみつかるタイプです。日本人子宮頸がん患者の67%からこの2種類の発がん性HPVがみつかっています。発がん性HPVは感染しても多くの場合、感染は一時的で、ウイルスは自然に排除されますが、感染した状態が長い間続くと、数年から十数年かけて前がん病変(がんになる前の異常な細胞)を経て子宮頸がんを発症することがあります。また、一度排除されたとしても繰り返し感染してしまいます。子宮頸がんは、発がん性HPVに感染してからがんになるまでの間に、子宮頸がん検診によって、前がん病変をみつけることが可能です。また前がん病変やごく初期の子宮頸がんであれば、子宮頸部の一部を取り除く手術(円錐切除)によって治療できます。

子宮頸がん予防ワクチン

子宮頸がん予防ワクチンは、すべての発がん性HPVの感染を防ぐものではありませんが、子宮頸がんから多くみつかるHPVの感染を防ぐことができます。HPVのうち16型と18型のウイルスに対する抗体をつくらせる「サーバリクス」、そして16型と18型に加えて6型と11型を加えた「ガーダシル」という2種類のワクチンがあります。16型と18型は子宮頸がんから多くみつかるタイプで、6型と11型は尖圭(せんけい)コンジローマという良性のイボを引き起こすタイプです。しかしそれ以外のHPVの感染は予防できません。また接種時に上記HPVに感染している人に対して、ウイルスを排除したり、発症している子宮頸がんや前がん病変の進行を遅らせたり、治療したりすることはできません。ワクチン接種時に上記HPVに感染している人に対して、十分な予防効果は期待できませんが、上記HPVに同時に感染している可能性は低く、感染していないHPVへの予防効果が期待できます。また、上記HPVに感染している人に対してワクチンを接種しても症状の悪化などは報告されていません。

ワクチンを接種した後も、ワクチンでは予防できない型の発がん性HPVによる病変を早期発見するために、子宮頸がん検診の受診が必要です。市区町村が実施する公的子宮頸がん検診は、20歳以上を対象として1~2年に1回の受診間隔で実施されますので、ぜひ定期的に受診しましょう。気になることがありましたら、すぐにワクチンの接種を受けた医療機関にご相談ください。

接種を受けられない方
・明らかに発熱している方(通常は37.5℃を超える場合)。
・重い急性疾患にかかっている方。
・ワクチンの成分(詳しくは医師におたずねください)によって、過敏症(通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性のじんましんなどをともなう重いアレルギー反応を含む)を起こしたことがある方。
・その他、かかりつけの医師に予防接種を受けないほうがよいといわれた方。
次の方は接種前に医師にご相談ください。
・血小板が少ない方や出血しやすい方。
・心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方。
・過去に予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方。
・過去にけいれん(ひきつけ)を起こしたことがある方。
・過去に免疫状態の異常を指摘されたことのある方もしくは、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方。
・妊婦あるいは妊娠している可能性のある方(3回の接種期間中を含む)。
・現在、授乳中の方。
料金
1回目 17,000円
2・3回目 15,500円
※ワクチンは予約なしでも接種いただけますが、残数が少ない場合は予約の方を優先とさせていただきます。